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本の感想「幸せになる勇気」

booklog.jp

 

100年ほど前、第一次世界大戦の頃に、心の病、心の問題といったテーマに取り組んでいた、アドラーさんの考え方を、かなり現代風に解釈しなおした自己啓発本、という感じの本です。

アドラー自身の著書の翻訳でこの本の著者が関わっていないものは、50年前の本とかで、なかなかないみたいなので、どこまで本当にアドラーさんがいったことなのか、都合よく使われていないか、といったことを確認するのはなかなか手間がかかりそうです。

先日もさくらクラブの合宿で、コミュニティについて話す機会があったのですが、コミュニテイにまつわるややこしいことを説明するのに、この本は結構便利かも、と思いました。

例えば、承認欲求(ほめられたい、認められたい、目立ちたい、特別でありたい)、さらには共同体の中で特権的な地位を得たい、居場所を確保したい、という目的でがんばってしまうことの危険性や、メサイヤコンプレックスのあたりなどは、コミュニティの視点からでも興味深く読める内容でした。

青年の場合は仕事として教師をしつつ生徒と仕事のタスクとしてではなく、交友以上のタスクとしてとりくむ必要がある、といった部分については、仕事としてもコミュニティに関わっている僕にも当てはまる内容かも、と思ったりしました。

ただ、分業のところなどは、アドラーが生きていた時代とは変化していることもあると思うし、100年前に考えられた社会の理想的なあり方を、鵜呑みにはできないとも思います。